March 31, 2020

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「つながり」を感じる心

March 1, 2020

  私たちの生活は、多くの「つながり」に支えられて成り立っています。例えば日常の食事について考えてみると、どうでしょうか。

 

「私がつくったおにぎり」――言葉でこのように表現したとします。この場合、多くは「お米を研いで、ご飯を炊き、それを握る」という過程を自分の手で行ったことが連想されるのではないかと思います。

 

 しかし、ここで考えてみたいことがあります。このお米を、私たちはどのようにして手に入れたのでしょうか。

 

「お店で買ってきた」

「お店にも、仕入先があるはずだ」

「商品として管理したり、運搬に携わったりした人もいるだろう」

「元をたどれば、このお米を生産してくれた農家が存在する」……

 

 そうした過程に携わる人の多くは、私たちにとって「顔の見えない存在」であり、日ごろ、あまり意識することはないかもしれません。しかし、このお米が私たちの手元に届くまでには、どれほど多くの人たちが、どれほどの労力をかけてくれたことでしょうか。同じように、海苔や塩、おにぎりの具を含めた食材や調味料にも、生産・加工・流通に携わった人たちが存在します。物によっては、その「つながり」が海外まで広がっている場合もあるでしょう。

 

 現代に生きる私たちは、「完全な自給自足の生活」を送っているわけではありません。一人ひとりが社会の一員として、それぞれの持ち場で役割を果たし、生活に必要な物品やサービスを提供し合うこと、さらにはその報酬を受け取ることで社会生活を成り立たせています。つまり私たちは知らず知らずのうちに、実に多くの人たちとの「つながり」に支えられて、今を生きているのです。

 

「それはギブ・アンド・テイクの関係だから、特別に恩義を感じたり、感謝したりする必要はない」という考え方もあるのかもしれません。しかし、この支え合いや助け合いに対して「ありがとう」という心を向けることは、社会という「つながり」の中にある一人ひとりの努力を正しく受けとめ、お互いの存在や人格を尊重し合うことに通じていくのではないでしょうか。

 

 私たちは、決して自分一人の力で生きているのではありません。さまざまな「つながり」の中で生かされて生きていることを思うとき、「おかげさまで、ありがたい」という、謙虚な感謝の気持ちがわいてくることでしょう。自分自身を支えてくれている、さまざまな「つながり」を再認識し、いっそう強い絆を育みながら、一人ひとりの心豊かな人生と住みよい社会を築いていきたいものです。

 


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