March 31, 2020

Please reload

最新の記事

「希望」を見いだす

December 31, 2019

 

 お正月の神社仏閣は、三が日を中心に初詣の人たちでにぎわいます。その機会には、多くの人が「どうか今年もよい1年になりますように」と祈るのではないでしょうか。

 

 ある小学校の先生は、道徳の授業に関連して、子供たちにこんな問いかけをしたそうです。

 

 「もし自分がその神社の神様だったら、どう思うかな」

 

 すると、子供たちの反応は……。

 

 「そんなにたくさんの人からお願いされても、応えられない」

 

 ……もっともな話です。これを受けて、先生は子供たちに語りかけます。

 

 「神社やお寺では、自分のことを“お願い”するのではなくて、“感謝と誓い”をするものではないだろう」と(参考=寺門光輝著『子供と語り合う「道徳の時間」』モラロジー研究所刊)。

 

 年の初めにあたって、誰もが心に抱くであろう「今年もよい1年に」という希望。それは神仏にご利益を願うことでかなうものというより「そんな明るい未来が開けるように、私は努力をします」と自分の心に誓うからこそ実現されていくのではないか、というわけです。

 

 心の中の言葉は、力を持ちます。「頑張ろう」という思いは、心の中にプラスのエネルギーを生むはずです。反対に「もうダメだ」と思ったなら、悲観的で消極的なマイナスの心がはたらいて、未来にも希望を持てなくなってしまうのではないでしょうか。また、口に出して言ったなら、その言葉を聞く人たちの心まで暗く重くなっていくことでしょう。

 

 それは初詣の「祈り」だけの問題ではありません。日ごろ、私たちが何げなく口にし、心の中で思う言葉。希望に満ちた実り多き人生を、みずから切り開いていく「心の姿勢」をつくるため、そして周囲を明るくしていくためにも、ひと言ひと言に注意を払いたいものです。

 

 ここで元号「令和」に込められた意味について、あらためて考えてみたいと思います。

 

 ――悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたい――(平成31年4月1日、内閣総理大臣会見より)

 

 この言葉の後半を、私たち一人ひとりの人生に置き換えて考えてみましょう――たとえ人生を歩むうえで厳しくつらい時期があったとしても、それを乗り越えたなら、次には必ず希望の花開く「春」を迎えることができるのではないでしょうか。

 

 冬来たりなば春遠からじ。それを信じて、どんなときも希望を忘れずに歩み続けていきたいものです。

 

※『ニューモラル』1月号のお求めは、こちら

 

Please reload

このブログは公益財団法人モラロジー研究所が長年の研究・教育の成果を多くの方々にフィードバックするために運営するものです。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最新の記事

March 31, 2020

Please reload

Please reload

過去の記事

このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作物の全部または一部をモラロジー研究所の了解なく複製、転用することを禁じます。
〒277-8654 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 TEL:04-7173-3111(代) FAX:04-7173-3113

公益財団法人 モラロジー研究所

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round