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November 28, 2019

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「にわかファン」と「君が代」

November 19, 2019

ラグビーワールドカップ日本代表のキャプテン、リーチマイケルの銅像(千代田区丸の内)

 

 日本で開催されたラグビーワールドカップ(令和元年9月20日~11月2日)。数々の流行語を生みだすほど盛り上がりました。その最中のお話です。

 

 「佐藤さん(仮名)、ラグビーやってたんですってね。どのポジションだったんですか?」

と廊下で話しかけてきたのは、他部署のパートの女性。現役でやっていたのはもう20数年も前のことなので、あえて会社では声高に言っていなかったのですが、課内で話したことがパートさん同士の会話で伝わったようです。

 

 「フルバックです」(背番号15のポジション。一番後ろにいる選手だと思ってください)とこたえると、

 「そうなんですかー。私、もうはまっちゃって、『Number』(文藝春秋のスポーツ誌)、買っちゃいましたよ」と女性。“実はそれ、私も買いました”と心の中で思いつつ、「ジャパン、すごいですよね」と言葉を返して、職場へと戻る私。なんとなく、にやにやして……。

 * 

 「にわかファン」。ラグビーW杯期間中、インターネットやテレビなどで、よくこの言葉を見たり聞いたりしました。開催直前まで、なかなか盛り上がった感じがしなくて、心配していたのですが、やはり「ジャパン」が勝つとムードが俄然高まっていくものです。

 * 

 ジャパン戦のチケットは手に入れられず、私は東京・有楽町の「ファンゾーン」と呼ばれる室内パブリックビューイングに応援に行きました。そこは建物に入るにも外で長い行列をつくらなければならないほどの状態で、私が建物の中に入った段階では立ち見するしかありませんでした(1階と2階とに椅子席があり、2階は椅子席の後ろに床に座って見られるようになっている。ただし、床に座ってだと後ろではよく見えないと感じました。ですので、私は1階にて観戦)。私の後ろには熱心な女性ファン3人組。試合前に選手が映し出されると周囲は大歓声、そして後ろの女性たちは「ガッキー」「幸ちゃん」「ひめ~」……と、次々と選手を愛称で呼んでいきます。

 

 「にわかファン オレより選手を 知っている」

と少し字あまりながらも、「本当によく知っているな」と感心させられました。

 

 しかし、私が感心、いや心を強く揺さぶられたのはこの後のことでした。

 

 テレビで「国歌斉唱」となると、パブリックビューイングにいる観客全員(たぶん)が大きな声で「君が代」を歌い始めたのです。モニターに映る選手たちはもちろん、スタジアムの観客、そしてここにいる観客が、「日本」のために、誇りを持って。もちろん、私も。

 

 今大会を見て改めて知らしめされたのは、日本に限らず、外国の選手たちも力の限り国歌を歌っていたということ。外国選手が顔に大きな汗の粒を浮かべて歌う姿は、国を代表している者の責任や義務、そして誇りが感じられ、こちらまで身が引き締まる思いでした。

 

 熱しやすく、冷めやすい。それが「にわかファン」かもしれません。しかし、たくさんの人が気づいてくれたと思います。「ラグビーってすごい!」ってこととともに、力の限り「君が代」を歌う喜びや大切さを。

 

パブリックビューイングを観賞するために並ぶ人たち(有楽町)

 

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