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「心のつながり」を思う

November 11, 2019

 

 家庭や学校、職場、地域社会……。私たちの生活の場には、世代を重ねて受け継がれてきた大小さまざまな物事があります。それらの中には、ふだんは意識されないほど私たちの暮らしに溶け込んでいるものもあるでしょう。中でも一番の基本といえるものが「いのちのつながり」です。

 

 人は誰もが父親と母親から「いのち」を与えられ、この世に生まれてきました。さらに誕生後も、ある程度の期間は周囲の大人たちによる献身的な養育を受けなければ、生き抜くことはできなかったはずです。

 

 養育とは、単に「食物を与えられ、身の回りの世話をしてもらう」ということにとどまりません。「人は教育によってのみ人間になる」といわれるように、私たちは周囲の大人たちに導かれながら、言葉や生活習慣、物事の善悪などを学び取り、社会の中で生きるための基本的な能力を身につけてきました。そこには「手をかけ、時間をかけてもらった」という労力の問題だけでなく、こんな心が存在していたのではないでしょうか。

 

“どうかこの子が無事に生まれ、元気に育っていくように”
“社会の中でしっかりと生きていくことができるように”

 

 親をはじめとする多くの大人たちとの「つながり」の中で、そうした温かい心を注がれてきた結果、私たちの今日があるといえるのです。

 

 生活環境や栄養状態、医療技術などが確立されていなかった時代は、生まれた子供が無事に成長していけるかどうかは今以上に切実な問題でした。そのため、先人たちは子供の成長過程の節目ごとにさまざまな儀礼を行って、その無事な成長を祝い、そして祈ってきました。今でも出産前の「帯祝い」に始まり、誕生後の「お宮参り」など、多くの風習が残っています。

 

 11月15日に行われる「七五三」もその一つです。今日のように、7歳の女児、5歳の男児、3歳の男児と女児が氏神様に詣でて健やかな成長を報告した後に千歳飴をいただくという形になってきたのは、明治以後の東京からのようですが、今では全国的に行われています。

 

 長い歴史を経て私たち日本人の生活に根づいてきた風習や儀礼などの形式は、今後も時代に応じて変化していく部分があるかもしれません。しかし、それらの根底に流れている先人たちの心をしっかりと汲んで、次の世代へとつないでいくことは、大人世代の大切な役割であり、先人に対する「恩返し」の一つの方法といえるのではないでしょうか。

 

令和元年11月月号


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