このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作物の全部または一部をモラロジー研究所の了解なく複製、転用することを禁じます。
〒277-8654 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 TEL:04-7173-3111(代) FAX:04-7173-3113

公益財団法人 モラロジー研究所

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round

November 8, 2019

October 19, 2019

Please reload

最新の記事

その「正しさ」は正しいのか

August 29, 2019

 

 

 人は、たいていの場合、自分の正しさを信じているものです。その正しさは「普通」とか「通常」という言葉に置き換えられます。

 

 ところが、往々にして他の人と意見の食い違いが出るもので、家庭の中でも、結婚したばかりの夫婦が今まで育ってきた環境の違いから、お互いの意見がぶつかり合うことも。例えば、「目玉焼きには醤油かソースか」「掃除は風呂が先か、台所が先か」など……。

 

 それらのことは、家庭内で帰結するルールなので夫婦で話し合えば済むことですが、明文化された法律になると、話がややこしくなります。

 

 車の運転をしているとよくわかるのですが、道交法を完全に守って運転することは結構困難です。というのも、自分だけが法定速度を頑なに守って運転すると、円滑な交通を阻害し、周囲の邪魔になるケースがあるからです。

 

 道交法の目的は、「道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資すること」(道路交通法第1章第1条〈目的〉)です。わかりやすく言えば、「危険性がなく、安全で円滑であれば、違反があっても罰するほどの違法性がない」ということです。

 

 これが40km/hの道路で周囲の車がそれ以上の速度で流れを作っているとき、「危険性がなく、安全で円滑」である限りにおいて、速度超過をしても検挙されない理由です。

 

 不正や不公平は見逃されてよいものではありません。しかし、他者の小さな間違いをことさら取り上げて、叩く人を見かけることがあります。

 

 不正や不公平をある量より減らそうとすると、減らすためのコストのほうが、その不正・不公平によって生ずる損失より大きくなることがあります。例えば郵便料金。全国一律ですが、距離単位等できめ細かく料金設定すると、その仕分けにかかるコストが、仕分けしない時より大きくなってしまいます。

 

 ゆえに、“不正・不公平は絶対に許せない”という本能の言いなりになって、完璧にそれらを取り除こうとすると、たいへんな無駄が発生してしまうこともありえます。

 

「正しさ」を振りかざすのではなく、場面ごとに何が適切かを考えられるようにしていきたいものです。

Please reload

このブログは公益財団法人モラロジー研究所が長年の研究・教育の成果を多くの方々にフィードバックするために運営するものです。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最新の記事

November 8, 2019

October 19, 2019

Please reload

Please reload

過去の記事