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「話す」と「聴く」

July 10, 2019

 

 夜寝る前、子供たちに絵本の読み聞かせや、自分が創作した「おはなし」をしているというご家庭もあるのではないでしょうか、それは、日常のささやかな行為の一つといえます。また、「おはなし」は思いつきの創作話ですから、いってみれば、まったくばかげた話になるかもしれません。しかし親が語り、子供たちが聞き入り、家族で「おはなし」を共有するうちに、親と子の間に心のつながりが生まれてくるのです。

 

 こうした親子のふれあいの機会は、心にゆとりがあれば、日常生活の至るところに発見できます。忙しい毎日の中で起こる出来事を、つまらないことと考えて見過ごせばそれまでですが、その中に「親子のふれあい」や「家族の絆」という価値と意味を見いだすことで、ささいな出来事が光り輝き、家庭を温かくすることに役立っていくのです。それは、私たちの心の持ち方一つであるといってよいでしょう。(『ニューモラル 心を育てる言葉366日』モラロジー研究所刊)

 

 私には3歳違いで二人の男の子がおり、子供たちが幼いころは、寝る前に昔話を語ったり、童話集からお話を拾って読んで聞かせたものです。

 

 話の途中で子供たちは寝入ってくれました。そう長い時間ではないのですが、親子のコミュニケーションを交わすことができた点で、大きな意味があったと思います。

 

 子供が成長すると、個人差はありますが、あまり話をしてくれなくなる時期が来ます。例えば、子供に対して挨拶をしても、無視ではないにしろ、明確な挨拶が返ってこないなんてことも。

 

 そうした微妙な反応に接したとき、頑固なお父さんだと子供に対して腹を立て、「もういい。ほっとけ」と放置してしまうことがあると思います。すると、無視と放置の悪循環が続き、子供の思春期が過ぎた去ったとき、子供にとって悪い印象だけが残ることになります。

 

 私の場合、子供が答えてくれなくても、できるだけ「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」と挨拶の言葉をかけ、「今日はどうだった?」とその日あった出来事などを聴くようにしました。一定の時期が過ぎると、子供はまた徐々に話してくれるようになり、それをきちんと聴きました。そうすることで、一層親子のきずなが深まったことを思い出します。ですから、言葉をかけることも大切ですし、聴くという姿勢を持つことも大事だと感じます。

 

 ちなみに、看護や介護の世界では、一番の基本は、もちろんお世話をすることなのですが、相手の話や物語をそのまま素直に聴くことは、非常に大切なケアになると聞いています。

 

 親子間だけでなく、誰と接するときでも言葉かけと聴く姿勢を常に心がけていきたいと思います。

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