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笑顔という贈り物

July 1, 2019

 

 多くの人々のかかわり合い・支え合いで成り立つ社会。そこでお互いに気持ちよく暮らしていくためには「自分がされて嫌なことは、他人にもしてはならない」というだけでなく、もう一歩進んで「自分がされて気持ちのよいことを、他人にもしていこう」「人に喜んでもらえることをしよう」という考えが大切ではないでしょうか。

 それは必ずしも「特別に大きなこと」をしなければならないわけではありません。自分の日常をあたらめて見つめてみると、ささやかでも周囲に喜びの種をまくことができる「何か」がきっと見つかるはずです。

 そうした実行の手がかりは、仏教の経典の中にも見ることができます。次に紹介するのは「無財の七施」――財産がなくても人に施しを与えることができるという、七つの方法が示された教えです。

 

1.眼施――憎むことなく、好ましいまなざしをもって他人を見ること。

2.和顔悦色施――にこやかな和らいだ顔を他人に示すこと。

3.言辞施――他人に対して優しい言葉をかけること。

4.身施――他人に対して身をもって尊敬の態度を示すこと。

5.心施――よい心をもって他人と和し、よいことをしようと努めること。

6.床座施――他人のために座席を設けて座らせること。

7.房舎施――他人を家の中に迎え入れ、泊まらせること。

(参照=中村元著『広説佛教語大辞典』東京書籍刊)

 

 私たちは、誰もが「思いやりは大切である」と知っています。しかし重要なことは、現実の人と人とのかかわりの中で、思いやりの心をどのように生かしていくかということではないでしょうか。

 日常生活の中の、ほんの些細なことでもよいのです。まずは穏やかな気持ちで周囲を見渡して、和やかなまなざしを注ぐことから始めてみましょう。

 「直接的に相手の役に立つことをする」というわけではなくても、相手の幸せを願って向けた笑顔は、相手の心に温かい思いを届けてくれることでしょう。それは相手に喜びをもたらす「贈り物」といえます。そのとき、自分自身の心の中にも穏やかで温かい気持ちが広がっていくのではないでしょうか。

 反対に、ほかの誰かから思いやりを受けたときは、ほほえみをもって「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいものです。その笑顔に触れただけでも、相手の心の喜びは増していくのではないでしょうか。これもまた、思いやりの実行の一つです。そんな「思いやりの贈り合い」は、相手との関係を円満にするだけでなく、そこで生まれた温かい空気は周囲にも波及して、広い社会を潤す力となっていくことでしょう。

 

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