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続く喫煙、続かない禁煙

March 19, 2019

 

 始めたはよいものの、やめたいと思ってもなかなかやめられないものの代表格に「タバコ」があります。

 

 私がタバコを吸い始めたきっかけは、父親の勧めでした。今から三十年ほど前に、「社会に出たときに困るから、酒かタバコか、どちらかを嗜〈たしな〉んでおけ」と言われました。父自身がそのどちらも苦手で、人間関係に苦労したからだそうです。そこで私は、飲んだら運転できなくなる酒ではなく、吸っても乗れるタバコを選びました。

 

 その後、時代が変わり、他の人から禁煙の勧めを何度か受けたこともあるのですが、「父の勧め」を言い訳として吸い続けました。後年、父から「俺が言ったから吸い始めたのなら、『やめろ』と言ったらやめるのか」と言われ、「始めたことを途中でやめるほど意志は弱くない」と言い返したことを覚えています。

 

 ところで、最も急進的な嫌煙者は、元喫煙者だと聞きます。禁煙を勧めてくるのは、おそらく禁煙による利益が喫煙によるそれを超えていると身に染みて感じているからでしょう。ただ、喫煙者にしてみれば、かつての戦友から弾が飛んでくるようなものです。ともかく、現在のところ、喫煙者の肩身は急速に狭くなってきています。

 

 先日、『最高道徳の格言』(モラロジー研究所)という本の中に、以下のような一文を見つけました。

 

「たとえば、自分が酒やタバコをやめれば、すぐに他人にも禁酒や禁煙を勧め、よい健康法があるとそれを勧めたくなるものです。確かに禁酒や禁煙、健康法などを勧めるのは悪いことではありません。しかし、その場合、相手の気持ちや立場を思いやる心がないと、こちらの善意が相手に押しつけがましく受けとられ、かえって迷惑やよけいな苦痛を与えることがあります。その結果、それまで順調にいっていた人間関係にひびが入ってしまうことにもなりかねません」

 

 読むたびに膝を打ってしまう文章で、真意であると感じます。大切なのは「相手の気持ちや立場を思いやる心」だと思います。

 

 現在のところ、私はほとんどタバコを吸わなくなりました。吸ってはいないのですが、止めたとも思っていません。お盆で帰郷した折、父の墓前で一本二本と灰にするのが一つの楽しみになっています。こんな喫煙と禁煙があってもよいのではないかと考えています。

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