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誇りと驕り

January 19, 2019

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「人からよく思われたい」「優れた立場になりたい」「尊敬されたい」等々、そうした思いは誰にでもあるものです。そのために、何かを目指して習い事を始めたり、物事を極めるといった行動は素晴らしいことです。

 

 目標に向かって努力している姿そのものが輝いていますし、そこで何かを習得・達成できたとき、それは自分にとっての揺るぎない実力・自信となって、「誇れるもの」の一つとなり、周りから尊敬され、魅力的な人となるでしょう。

 

 しかし、よく思われたいという下心が先行し、形ばかりを追い求めて、方向違いの苦労を重ねている人も散見します。「誇り」「プライド」を持てとはいってみても、形式や見た目に拘〈こだわ〉ったり、自己主張が先行し過ぎてしまったりすると、偉そうな雰囲気、驕〈おご〉り、傲慢な態度となって、相手に不快感を与えてしまいます。尊敬されるどころではありません。

 

 誇りやプライドは、自らがつくり上げ、大切にしている「思い」とも言えるでしょう。「思い」ですから目には見えません。それを人に見せようと無理をしたとき、相手には高慢な人と映ってしまうものです。

 

 他人の目に左右されることなく、自らが汚さぬように持ち続け、大切に育てていくものが誇りでありプライドです。甘い誘いや誘惑に出くわした時こそ、プライドを持って自らを律していきたいものです。そうしているうちに目には見えないところで評価され、尊敬を受けることになるでしょう。

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があります。これは高慢にならず謙虚でありなさいと自然が教えている譬えですが、自分の中の高慢心に気づいたとき、すぐに改めることは大切なことですが、必要以上に謙遜したり、自分を卑下して見せることは賢明な方法とはいえません。口先、小手先だけの態度、詭弁となって周りに不快感を与えることになってしまいます。謙虚さにも「品格」が必要ですね。

 

 本来の謙虚さとは、人からよく思われたい、優れた立場におかれたい、尊敬されたいといった要求心を捨て去り、ひたむきな努力をしていくことではないでしょうか。単純に、自分の立場を下げて相対的に相手を上にするのではなく、自分の立場を変えずに相手を敬愛し尊重し、相手を高めていく、そして何事にも感謝する心が謙譲の美徳だといえるでしょう。

 

 人は誰しも他人の目が気になってしまいがちですが、誇りをもって、驕りを捨て、謙虚に、気品を保って生きていきたいものです。

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