このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作物の全部または一部をモラロジー研究所の了解なく複製、転用することを禁じます。
〒277-8654 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 TEL:04-7173-3111(代) FAX:04-7173-3113

公益財団法人 モラロジー研究所

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round

November 28, 2019

Please reload

最新の記事

親孝行はみんなが幸せに

December 9, 2018

 

 いのちを与え、養い育ててくれた親。それは私たちにとって非常に大きな存在で、成長して自立した後も、影響を受け続けます。

 

 恩返しの気持ちで親孝行をやってみるのですが、これがなかなかに難しい。良かれと思ってやったことでも、良い方向に受け取ってもらえない、なんてことも……。

 

●ケース1

 父親が突然の風邪、そのお世話をしている母親にもうつってしまう。そんな話を聞いたあなたは、休日を利用して家に戻ります。家事を片付けていくと、どうしたことかお母さんは不満顔。あなたの心の中に「せっかくやってあげたのに」という気持ちが頭をもたげます。――

 

 実は、親の心の中には「まだまだ子供の世話にはならない!」というほのかなプライドがあるのです。自由に動かない体を抱えているときに、てきぱきと片づけをしているあなたの姿を見たとき、「親なのに何もできない自分」に対して、恥ずかしさにも似た感情が生まれてくることもあるでしょう。その思いがあなたに向けられてしまったのです。

 

 そうしたことを避けるため、まずは親への思いやりを言葉に代えて、「体、大丈夫?」「私にできることは何かある?」という問いかけが大切になります。

 

 苦しいときにかけてもらったひと声は、必ず心に響きます。電話するだけの親孝行もあるのです。ポイントは「心を親に傾ける」です。

 

●ケース2

 経済的に裕福ですが、家族間の仲が悪く、重い雰囲気が漂っている。そうした家庭は幸せそうには見えないもの。

 

 例えば、あなたに兄弟姉妹がいたとして、それぞれに仲が悪ければ親は不安を感じて安心できません。

 

 弟が親にプレゼントを贈って、感謝の言葉を向けられている。それを見ていた兄は複雑な感情を抱いてしまう。――

 

 きょうだい間の感情の行き違いは普通に起こりうることです。ただ、親孝行がいさかいの火種になったとしたら、そこで一番悲しむのは親。親孝行が家族間の不和の原因となるのは悲しすぎます。

 

 親孝行は誰がやってもよいのです。親から感謝の言葉を向けられているきょうだいがいたら、「ありがとう。私も親孝行を心がけるよ」と言える心の余裕を持ちたいものです。子供たちが仲良くしていることは、親にとってかけがえのないことです。

 

●ケース3

 親から電話がかかってきた。だけど話に繰り返しが多くて時間が費やされる。

「もう、わかっているから」と突き放してしまう。でも、時間が経つごとに罪悪感が生まれてくる。――

 

 子供世代から見ると親世代は、頭の回転が遅く感じるものです。くどい話もその証左。そんなときは、「ああ、何か伝えたいことがあるのだろうけど、うまく言えないんだな」と受け止めましょう。

 

 自分の話を聞いてくれるとうれしいものです。ですが、言ったそばから無視や否定をされれば傷つきます。第一声に「でも」や「だって」は厳禁。まずは「はい」と言いましょう。いったん「はい」と言った後なら、こちらの言いたいことも伝わりやすくなります。話をきちんと聞く。それも大事な親孝行です。

 

 

「親孝行」と言うと、プレゼントをすること、食事や旅行に招待することなどを思い描く人も多いことでしょう。また、日常の手助けや、看病・介護なども、その一つとして挙げられます。

 

 その基本としてまず考えなければならないのは「親に安心してもらう」ということです。

 

 親にしてみれば、自分が生み育てた子供は、どんなに成長しても「わが子」です。たとえ子供が社会的経済的に自立していても、常に子供のことを心配し、気づかう存在なのです。

 

 そうした親の心を思い、まずは自分の健康を大切にし、兄弟姉妹が仲良くすること、そして親の気持ちをきちんと受け止めることで、親の心にどれほど大きな安心と喜びが生まれることでしょうか。

 

 親孝行をすることは、自分自身の安心にもつながります。親によし、自分によし、そして家族が幸せにすごしている風景は社会にも安心を与え、世間にもよしと言えるでしょう。

Please reload

このブログは公益財団法人モラロジー研究所が長年の研究・教育の成果を多くの方々にフィードバックするために運営するものです。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最新の記事

November 28, 2019

November 8, 2019

Please reload

Please reload

過去の記事