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善因善果、悪因悪果

August 20, 2018

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 二宮尊徳(1787~1856)は

「すべての事はそれが善であれ、悪であれ、あることが発生するには必ずそれに相応する原因がある」

と言っています。

 

 また、

「近きを謀る者は、春植えて秋実る物をも、猶(なお)遠しとして植えず、只(ただ)眼前の利に迷うて、蒔かずして取り、植えずして刈り取ることのみに眼をつく、故に貧窮す」(『二宮翁夜話』より)

という言葉を遺しており、解説には、

「遠い先を考えて事をするものは富み、目先だけで動くものは貧乏をする。遠い先を謀る人は自然と富み、目先の利に迷い、春に蒔いて秋に実っても、まだ遠いように考えて蒔かずに取り、植えずに刈り取るようなことばかりをすると、それがために貧窮するものである」

とあります。

 

 私たちの生活を振り返ると、こんな原点すら忘れてしまっていることがたくさんあるのではないでしょうか。

 

「桃栗三年、柿八年」蒔いた種は芽生え、時がくると大きな結果として必ず現実のものとなります。ところが、「蒔かずして取り、植えずして刈り取る」ように、先人の努力、他人の苦労を我が物として、苦労も努力もせずに「おいしいところ取り」をしているのが、現代人ではないでしょうか。

 

「損か、得か」の目先の利益を求めるのではなく、将来実る大きな結果を夢見て、永続性のある、それぞれの土壌に合った、換言すれば「自然の法則」にかなった調和のとれた「種」を植えなければなりません。人を見ても、民族を見ても、遠い先のことを考えて努力する者は栄えていますが、目先だけに動くものは、結局は貧困に陥り、また滅びやすいのが史実です。

 

 一家の貧富も、国の興廃も、その日暮らしで生きるか、遠い将来のためを考えて努力するか、心がけ次第、その実行次第です。経済生活や精神生活、その他いずれのものであれ、蒔いた種が時間とともに成長し、実ってまた次の種となる、という「因果律」に支配されているといっても過言ではありません。

 私たちはまず、新しくよい種を蒔くほかに道はなく、そう心がけていきたいものです。

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