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和の精神

July 19, 2018

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「和をもって貴しとなす」聖徳太子の十七条憲法、冒頭の言葉として有名な「和」というこの言葉は、二つ以上の違ったものが、仲良く調和し、ほど良い状態になることを本来意味しています。「なご」む、「やわ」らぐ、という意味にもなるわけです。

 

 しかし、われわれ日本人は、この「和」というものをただ単に、争いを避け、他人(他国)に迎合する、事なかれ主義へと勘違いしてきてしまっているのではないでしょうか。このこと自体は言葉のうえでの「和」の問題だけではなく、「大和」ヤマトの国、日本の根幹を揺るがしている一因でもあると感じています。

 

 この「和」という言葉をもう少しひも解くと

「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず(君子和而不同、小人同而不和)」(論語七巻二三段)

の言葉に行き着きます。孔子は、「和」と「同」を区別して考えています。つまり孔子における「和」は相手に簡単に合わせることではなく、相手をよく理解し、互いの相違を認め合ったうえで調和することです。

 

 換言すると

「君子は徳をもって人と交わり和を貴ぶが、道にはずれるような点まで同調することはない。ところがつまらぬ人間は利益を第一として交わるので、仲よくしているようだが利害が一致しないとすぐに離れて、心からうちとけることはできない。」

という意味です。

 

 私たち自身は、身近な日常生活、身近な組織において、事なかれ主義の「同じて和せず」の人間関係をつくり上げてはいないでしょうか。

 

 音楽の世界に和音というものがあります。同時に発せられた複数音が互いに融和してそれぞれの特性が相俟って新たな音が出来上がります。「ド、ミ、ソ」や「レ、ファ、ラ」などの綺麗な落ち着いた調和音、協和音は、日本人のみならず人々の魂に響く心地よい音として数々の名曲を奏でています。日本は音楽で言えば和音の国なのです。

 

 強いものが必ず勝つわけでもなく、知的なものが生き残るものでもない。盛者必衰、弱肉強食の時代から更なる進歩を遂げるためにも、他を敬い、他の善なるところを取り入れ、だからと言って自身(自己)を失わず、迎合せず、自然の法則、真理を守っていくことこそが、激動の時代を生き抜く鉄則のように思います。

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