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「求める心」を見つめる

May 31, 2018

 

「あの人は、どうして~してくれないのだろう」
「こうするのが『当たり前』だと思うのに……」
 家庭や学校、職場など、日常生活の場で身近な人たちと関わる中で、こんなふうに思ったことはないでしょうか。


 私たちは、物事がうまく運ばなくなったとき、その原因を他の人に求める心がはたらきやすいものです。しかし、私たちの生活は大勢の人々と関わり合い、支え合うことで成り立っているのですから、「周囲の環境がよくなりさえすれば、自分は何もしなくても幸せになれる」ということはないでしょう。
 

 お互いが安心して日々の生活を営むためには、周囲の人々に対する「思いやりの心」が不可欠です。
 

 私たちは、他の人の利己的な言動には敏感ですが、自分自身のことには案外無頓着なところがあります。よくよく考えてみると、自分も知らず知らずのうちに、他の人に対して迷惑や不快感、不信感を与えていることがあるかもしれません。まずは過ちを犯しやすいという「人間の弱さ」に思いを致し、自分にもそういうところがあるという謙虚な気持ちを持つ必要があります。
 

 また、「思いやりの心」を持つためには、自分の中にある「求める心」を少し抑えて、相手の思いを受けとめようとする努力が不可欠でしょう。相手は何を考えているのか、どんな気持ちなのかを、謙虚な気持ちで聞くことが、その第一歩といえます。
「春風をもって人に接し、秋霜をもってみずからつつしむ」。これは江戸時代の儒学者・佐藤一斎(1772~1859)の言葉です。他の人に対するときは春風のような温かさをもって接し、自分自身に対しては、秋の霜のような厳しさをもって律する。それはよりよい人間関係を築くとともに、自分自身を人間的に成長させていくうえでの、大切な教えではないでしょうか。

 

 どのような気持ちで人に接し、どのような心で人とつながっていくか。そうした自分自身の考え方や行動が、人間関係をよくも悪くもします。そして温かい関係を築くことができたなら、自分にとっても周囲の人々にとっても安心と喜びのある生活が生まれ、よりよい社会をつくる原動力となっていくことでしょう。

 

平成30年6月号

 

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