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26 苦手の人こそ“恩人”

March 26, 2018

 今回の『ニューモラル』は「苦手の人こそ“恩人”」(No459、平成19年11月号)。新入社員の教育担当に指名され、張り切って取り組む主人公。しかし、自分が苦手だと感じる新入社員をうまく指導できず、新入社員を責める心が芽生えてしまう……。相手の欠点を責め、不平不満を募らせるよりも大切にすべきことは何か、を考えるお話です。

 

 宮下和大・麗澤大学外国語学部准教授は、まず役割は変わるものと指摘。「自分がいる団体や組織に、新しい人が入ってくる場面は多々ある。当然、先輩になり、それまで自分が置かれていた状況とは、少し違う立場や役割を担うことになる」と述べます。

 

 続けて、「苦手という意識はどこからくるか。一つは、自分が相手のことをまだよくわかっていないということから、二つ目は、相手が自分のことをまだよく理解していないということから。つまり、お互いが何者かわからないままだから、なんとなく“苦手”ということに繋がってしまう」「ここで考えたいのは、“苦手な人こそ恩人”という、今回のテーマに基づく心の持ち方。対峙すれば、いろいろとぶつかり合い、摩擦が生じるかもしれない。しかし、相手をよく理解したい、自分をよく理解してもらいたいという意識のもとでなされるものであれば、お互いにとって非常に大きな意味を持つ。相手を理解することは、“思いやり”の出発点でもある。自己の成長につながるはずです」と語りました。

 

 インタビュー「この人のちょっといい話」のゲストは、先週に引き続き、岐阜県羽島市で印鑑彫刻業を営む宮田敏子さん。市の児童委員なども務めていらっしゃる方です。

 

 最近の家庭や地域社会のあり方については、「つながりが薄れているように感じます」とひと言。さらに、「人と人をつなぐもっとも基本にあるのは挨拶であり、自分から行っていくことが大切」と述べ、お孫さんとの散歩のようすを紹介。「会う人一人ひとりに『こんにちは』と挨拶するんです。相手は一瞬びっくりした顔をされますが、4、5歳の幼子だとわかると、『こんにちは、お利口だね』と返してくれます。宮田家の孫と覚えてもらえることで、何かあったときは守ってもらえるのかなあ、というふうに思っています」。

 

 その宮田家では、亡くなったご主人の発案で、家族のつながりを強めるための習慣があるそう。一つは書初めで、20年前から行っているのだとか。「今年も4世代19人がそれぞれ新たな年にかける思いを認めることができました」。もう一つが出かけるたびに家族の間で交わす握手。「毎朝仕事に出かけるときに家族と握手をして出かけます。きょうも「(ラジオ収録のため)東京に行ってくるね」と言って孫と握手をして出かけてまいりました」。

 

 地域においては、「子供食堂」の運営も。「対象は子供だけじゃなくて、家族連れ、また地域の独居老人なども含まれています。毎月の第1・3木曜日、町の中にある喫茶店で行っています。カレーライスやハンバーグなどが定番メニューですが、栄養バランスも考えて提供、プリンなどのデザートもついてきます」「現在、共働きや一人親家庭が増えてきていますが、小学校の校長先生とお会いしたときに、『子供たちの食事の栄養バランスがとても悪い』とおっしゃる。唯一、学校の給食がまともな栄養源だと。それを聞いて、私は『手作りのお母さんの味、それに近いものをできるだけ提供してあげたいなと思ったのです」。

「食材を安くわけてくださる方、ボランティアで料理をつくってくださる方、賛同して寄付をしてくださる方、いろいろなご協力でもって運営している事業です。おいしく、楽しく、喜んで、が私たちのモットーで、今は地元にある公立高校の女子生徒も手伝いに来てくれ、輪が広がっているんですよ。ありがたいと感じ、自分も社会に何か恩返しがしていく、そんなふうに子供たちが育っていってくれたらと思います」と締めくくられました。
(画像:左・ゲストの宮田敏子さん、右・パーソナリティの椎名倫子さん)

 


 

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