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心が育っていく機会

February 19, 2018

 

 小学校5年生の道徳授業を担当する先生が、保護者参観授業で日頃温めていた課題を生徒に出しました。

 

「谷に一本の丸太の橋がかかっていました。山羊が渡り始め真中までくると、向こう岸からも山羊が渡ってきて橋の真ん中で鉢合わせになりました。あなただったらどうしますか?」

 

 さて、いつもだったら、手を挙げる子供たちなのに、さっぱり挙がりません。先生がハタと困っていると、いつもは手を挙げないワンパク少年が手を挙げました。先生は内心心配でした。その子は、日頃から冗談が得意な子供で授業の壊し屋的存在でした。保護者の手前もあり、心配しながらも笑顔で指名しました。

 

「俺だったら、ちょっと痛いけどしゃがんで背中を通らせる。相手が渡ったら、立ち上がって向こう岸に行けばいいんだ」

 

 教室のみんなから拍手が起きました。ワンパク少年は、照れながらも嬉しそうでした。

 

 この先生は、少年の家を訪問しました。少年の普段の姿から想像がつかない解答に、家庭環境を知りたくなったのです。

 

 大工職人の父親は、子供の話を聞き、嬉しそうに語り始めました。

 

「私は、あの仏壇の上に飾ってある写真の親父に生前よく言われましてね。山道で仲間が足滑らして転げたら、『何やってんだ! 上がってこいよ』なんて薄情なことをやってはいけないよ、仲間が困っているときには手を貸してやりな、と。親父に言われたことを自分の息子にも話していましたが、息子は聴いていたんですかね」

 

 担当の女性の先生は「心が育っていく機会」は教室ばかりでなく、何気ない日頃の家庭の絆から生まれることを学びました。

 

「形のモラルも大切。心が育つモラルはもっと大切。若芽のような少年の心を見逃さず育て引き上げてあげられる人。親・教師・大人と言われる人がそのことに気づくことが大切である」と痛切に感じたということです。

 

 

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