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誉めて育てたい……けれど

January 9, 2018

 

 子どもを誉めて育てるのは、大事なことだと思います。しかし、その時々の感情で褒めていることが多いのではないでしょうか。私がそれに気づいたのは、昭和の名脇役だったある女優さんの体験を聞いた時でした。彼女は成績が優秀で、得意げになるのを母親は心配していました。

 

 ある日、母親は近所の子どもを例に出し、「Sちゃんは、きょうだいの面倒もよく見るし、手伝いもよくして感心な子だ」と褒めたのです。その女優さんは、「それ以来、自分の成績が良くても親に見てもらうのをやめちゃいました」と。その言葉に、がっかりした気持と、反面、大事なことをおろそかにしてはいけないというけじめのようなものを感じました。母親は娘の性格を分かっていて、あえてそうしたのでしょう。娘の幸せを願い、どんな状況にあっても、苦労を苦労と思わずに喜んで人の役に立てる人になってほしかったのではと想像されます。

 

 わが子を「誉めて育てる」には、何を基準に誉めるのか、親の価値観が問われます。どんな人間になってほしいのか、子の将来を見据えておく必要があるのです。

 

 また、親は子の成長が嬉しく、子を誉めたいものですが、子が思い通りになり、自分が満足したいという親の欲望が出やすいものです。それに気づかず、良かれと思ってしていると、実は子の力を削いでしまうことにもなります。行き過ぎた誉め方をされた子は、親の顔を伺って行動し、誉められないと自分はダメだと受け止めてしまいます。このような親子関係から、問題が生じてくる場合が多いようです。

 

 親が子に期待することは大切なことですが、根底に流れるものは、出来ようと、出来まいと、子の存在そのものが宝であり、子の幸せを願う親の思いが子に届いているかどうかなのです。それ以前に、子は神さまからの授かりものという親の謙虚さが何にもまして肝要だと思うのです。

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