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やる気の芽を摘むのは誰? ――失敗体験から生まれるもの

December 30, 2017

 

 子育て真っ最中の頃、私の口癖は「早く」でした。「早く、起きなさい」「早く、ご飯食べなさい」「早く、遅れるわよ!」。毎日、後ろからせかせる役目が、私の仕事でした。ですから子供は、私が起こさないと当然起きて来ず、毎朝決まって戦争でした。登校班のお友達をどれほど、お待たせしてしまったことでしょう!

 

 ある時、夫に「いつまで起こすつもり?」と言われてぎょっとしました。その夜、息子に「明日の朝からあなたを起こさないから、自分で起きてね、ママは本当に起こさないわよ」。「それでいい?」と尋ねたら「いいよ」と言う返事でした。

 

 さて翌朝、案の定、息子は起きてきません。そんなに簡単にいつもの習慣が変わるはずがありません。時間は迫るし、私は階段の下で、声をかけないで居ることがこんなに辛いとは想像しませんでした。起こすほうがどんなに楽でしょう。ついに登校班のお友達が来たので、先に行ってもらいました。それからどれ位待ったでしょう?

 

 二階でバタバタと凄い足音がし、息子が血相を変えて下りてきて「どうして起こしてくれなかったの!」と言いましたが、夜の約束を思い出したらしく、物も言わないで着替えると、ランドセルを掴んで走って学校に行きました。私も心配で後からそっと追いかけてゆくと、閉じた校門を乗り越え、教室へ入ってゆく息子の姿が見えました。

 

 その晩、息子はありったけの目覚まし時計をベッドの枕元に置いて寝ました。それ以来、私が起こすことはなくなりました。きっと、遅れて教室に入って、とても恥ずかしい思いをしたのでしょう。私は、必要以上に手を出しすぎ、子供のやる気の芽を摘んでいた自分を反省しました。子供は失敗するたびに、新しく考える力が育っていきます。親も子も、その失敗から何を学ぶかが重要ではないでしょうか。私にとっては、勇気を出して、子供から手を引くことの大切さを学んだ出来事でした。

 

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