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挨拶ことばが、道徳心の源

December 19, 2017

 

 近頃、長年の経験から、挨拶ことばがしっかり出来ていることが、人間としての自立意識や相手を思いやれる道徳意識(社会性)の発達に大きな影響があることに気づくことが、多くなりました。

 

「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」といった、ほんの些細な挨拶ことばではありますが、その言葉を子供が発するときに、(無意識ではあれ)その場でどのような心が働き、育っているかについて考えてみると、極めて興味深いことに気づかされるのです。

 

 挨拶ことばは本来「自分の心がオープンで、相手に向かって心を開いていますよ」という気持ちの表れです。挨拶ことばは、自己の心の内面を表しています。好意をもてる人には挨拶しますが、自分の嫌いな人にはしないという例は、その典型と言えるでしょう。

 

 子供は、挨拶ことばを身につけることによって、他人と心を通わせる喜びを身体で感じ、自己意識を育てています。また、挨拶するという行為の中には、自分とは違う存在に対する他者意識をも育てているのです。そして、自分を相手にさらすという行為を通して、相手から受ける好意や不快な感情を味わいながら、相手との距離感を身につけていきます。

 

 身近な親との挨拶ことばのやりとりで、子供は自分と他者との間の良好な距離感を学んでいき、人間関係における信頼感を自覚するようになります。その信頼感の経験を、小学・中学・高校と積み重ねながら、親から家族へ、家族から学校の先生や友達へ、そして成長していくにつれて、隣人や見知らぬ人に対する対応の仕方(道徳心)を身につけていくことにつながっているのです。

 

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