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「幸せ」を感じる心

September 1, 2017

 

 科学技術が進歩し、日常生活を快適に送るための「モノ」で満たされた現代の日本社会。しかし今、「幸せ」を実感できないという人も少なくありません。

 

 「世界各国の中で、どこの国の国民が一番幸せか」ということを示す、興味深い調査結果があります。


 英国のシンクタンク「ニュー・エコノミクス財団」による「地球幸福度指数」の2016年版では、中米のコスタリカが首位となっています。面積は九州と四国を合わせた程度、人口は約481万人と、経済面も含め、決して大きな国ではありません。また、ここで上位となった国々は、メキシコ、コロンビアのほか、バヌアツ、ベトナム、パナマ、ニカラグア、バングラデシュ等、いずれも経済大国といわれる国々ではないようです。


 そうした国々が選ばれた理由はいくつかあるでしょうが、一つには、その国に住む人々の「生活の満足度」が高い点が挙げられます。


 これは決して「物質的な豊かさ」と比例するものではありません。モノや情報があふれる中で暮らす私たちは、新しいスマートフォンを手にしても、しばらくたつと「もっと性能のよいものを」と思うことはないでしょうか。また、手軽に利用できるようになったインターネットで他人の生活ぶりを知ったばかりに、「自分ももっとよい暮らしがしたい」という気持ちを抱くことはないでしょうか。そこには「満足」ではなく「不足」を思う心がはたらいています。


 あれがない、これもないと「不足」を数えていけばきりがなく、そうするほどに心はすさんでいきます。私たちの幸せとは、物質的な豊かさよりも「今の生活に満足して心穏やかに日々の暮らしを送ること」、つまり「足るを知る心」によるといえるのではないでしょうか。

 

 客観的に見ると恵まれた境遇にありながら、どこか満たされない思いや不平・不満を抱いて毎日を過ごしている人もいます。一方で、経済的に豊かではなかったり、病気を抱えていたりしても、生き生きと毎日を過ごす人もいます。その違いを生じるものは、日々の生活の中に隠れている「感謝の種」に気づくことができるかどうか。そして「感謝」が増えるほど、「幸せ」を感じる機会は多くなるはずです。特に周囲の人とつながることに喜びを感じ、人の幸せのために尽くす喜びを知ったなら、どんなに喜びの多い人生になることでしょう。


 私たちの心は、自分自身に与えられたものに感謝し、また人を思いやり、人に尽くそうとするときにこそ、生き生きとはたらくものです。その心のはたらきが、私たちの心の中の「幸せスイッチ」をオンする力にもなるのです。

 

平成29年9月号

 

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