March 31, 2020

 朝の出会い頭に「おはよう」と声をかけ合うのは、すがすがしいものです。ところがその言葉自体は、内心“朝から嫌な人に会ってしまったな。それでも知らん顔をするわけにもいかないし、まあ仕方がないか”と思いながらでも、口にすることはできます。

 挨拶とは、もともと禅の言葉でした。「挨」には「押し開く」という意味があり、「拶」は「迫ること」を意味します。師匠が弟子に問答を迫って悟りを試す、あるいは修行をしている人同士が問答を繰り返して切磋琢磨するというのが、本来の意味であったようです。

 これが転じて「人に近づき、心を開く際の言葉や動作」を示すよ...

March 30, 2020

 4年前のクリスマス、小学校5年生の息子にサッカーシューズをねだられて、スポーツショップ巡りをしたときのことです。

 息子がほしかったのは、ユニフォームに合わせた緑か青の靴。ところが売り場にはほとんど並んでいません。足のサイズは24センチで、店頭の靴はあってもサイズが小さいか大きいかのどちらかです。そこで、店員に声をかけ、在庫も調べてもらいましたが、やはりないとのことでした。

 その後、あきらめきれないのか、息子は靴売り場を行ったり来たりしていました。しばらくすると、別の店員が声をかけてくれました。

「緑か青ですか? ……今は赤が流行りな...

March 19, 2020

 聖路加国際病院理事長の日野原重明氏は、次のように述べています。

「鳥は飛び方を変えることはできないし、カンガルーは跳ね方を変えることはできません。しかし、私たち人間は、どの時期においても、変えようと思えば生き方を変えることができます」(『「生き方上手」の秘訣』モラロジー研究所)

 私たちの人生は、自分ではなんでもないと思えるような日々の小さな行いと、目には見えない心づかいの積み重ねによって形づくられています。こうした「小さな行いと心づかい」を変えていくことこそが、「生き方」を変えることにつながっていくのでしょう。私たちの心は、日々、プ...

March 10, 2020

「世の中には二種類の人間がいる」

 こういう言い回しを、小説やドラマの中でよく見かけることがあります。これにならって、これからのお話しを表現すると、

世の中には2種類の人間がいる。

「私にわかるように話せ」

という人間と

「私が理解してみせよう」

という人間が――

とでもなりましょうか。以下は若かりしころの私の体験です。

 取引先に電話をすると、年配の男性が受話器を取りました。用件を話したところ、担当部署に電話を回してもらうことになりました。

「失礼ですが、もう一度お名前をお願いいたします」

 そこで、私が自社名を言いかけると、その言葉をさえぎって、

「...

March 1, 2020

 私たちの生活は、多くの「つながり」に支えられて成り立っています。例えば日常の食事について考えてみると、どうでしょうか。

「私がつくったおにぎり」――言葉でこのように表現したとします。この場合、多くは「お米を研いで、ご飯を炊き、それを握る」という過程を自分の手で行ったことが連想されるのではないかと思います。

 しかし、ここで考えてみたいことがあります。このお米を、私たちはどのようにして手に入れたのでしょうか。

「お店で買ってきた」

「お店にも、仕入先があるはずだ」

「商品として管理したり、運搬に携わったりした人もいるだろう」

「元をたどれば、こ...

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