November 8, 2019

 中国の古典(『孝経』)に、次のような言葉があります。

「身体髪膚、これを父母に受く。敢て毀傷せざるは、孝の始めなり」という言葉が中国の古典『孝経』にあります。私たちの体は毛髪・皮膚に至るまで、すべて親からいただいたもの。それを痛めたり傷つけたりしないようにすることが、親孝行の始まりであるという意味です。

 私たちは、親祖先の存在があって、この世に生まれてきました。親にすれば、子供が社会的に高い地位を得て、経済的に豊かになっても、常に親はわが子の健康を心配し、気づかっているものです。その意味で、私たちはまず自分の健康に気をつけて、親に安...

October 29, 2019

 過去に、家事について何度か夫とケンカに発展した話です。

 家事を分担して行う我が家。基本的に家にいる時間が長い私が主体となってやっています。効率を考えれば、そこに問題は感じません。しかし、作業のやり方が、夫と私では全く反対なのです。

 例えば、掃除。私は汚したらすぐにきれいにしないと気が済まないタイプ。でも、おおらかな夫は、散らかすだけ散らかしてから、一気に片付けるタイプ。「足の踏み場がない」と小言を言うと、「まだ大丈夫」「あと3パーセントくらい余白があるよ」などと返ってきます。

 シンクに食後の食器を置くにしても、夫が皿を洗うかもしれ...

October 19, 2019

 先日高速道路を気分よく走っていると、工事のために車線が合流することに気づくのが遅れ、直前で車線変更し、横を走る車に割り込む形となりました。同乗者からは「危険だよ。気を付けて!」と言われ、大いに反省しましたそんなときに、私は次のような一節を目にしました。

 ――車の速度が上がれば上がるほど、ドライバーが認識できる視野は狭まります。高速道路上で車を運転しているとき、インターチェンジの合流地点でスッと脇から進入してくる車にヒヤリとした経験がある人も多いでしょう。

 私たちの心も〝それはこうに決まっている〟〝自分は絶対に正しい〟という一方的な...

September 19, 2019

  数年前の夏休み、家族で帰省した帰り道で、ファミリーレストランに寄ったときのことです。

 妻と子供たちがそれぞれ食べるものを選び、私はアボカドハンバーグをオーダーしました。食べ終えてコーヒーを飲んでいると、店員が食器を下げにやってきました。そして、私が食べ終えた皿を目にしたとき、なぜか「たいへん申し訳ございません」と謝り始めたのです。なにが起きたのか、理解できませんでした。皿の上には私が取り除いたアボカドの皮があるだけ。尋ねると、本来ならばアボカドは皮を外して提供するものだったとのこと。

 皮付きのアボカドが添えられていることが普通だ...

September 10, 2019

 今から10年ほど前、息子がまだ幼稚園に通っていた時のこと。息子がこんなことを言い出しました。

「先生は“挨拶をしよう”ってボクたちに教えてくれて、毎日、みんなと挨拶をするし、みんなも挨拶をしてくれるけど、幼稚園の前の家のおじいさんは、なんで挨拶してもいつも黙っているのかな」

 私が何と言えばいいのか言いよどんでいると、妻がこう答えました。

「そうかぁ。毎日、教わった通り、ちゃんと挨拶しているんだ。偉いわね。それでね、お母さんにも“挨拶してくれない人”っていたんだ。最初はムスっとした顔で何も言わかったんだけど、何度も挨拶するうちに、少しず...

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