February 20, 2019

「大地は4頭の象が支えるお盆の上にあり、その象たちは巨大な亀の甲羅の上に立っている……」

 これは「地球平面説」と呼ばれる古代の宇宙観です。もっとも現在では、地球は丸く、太陽を周回していることを知らない人はまずいないでしょう。

 今から10年以上前、私の娘が小学校低学年だった頃のことです。宇宙や地球について習ったという話をしていたとき、私は、何の気なしに「亀さんの背中の上に象さんがいて……」という宇宙観を話してしまいました。娘は当然ながらそれを否定してきました。

 いたずら心も手伝って、さらに「象の上の地上」の話を続けると、娘は「それでも...

September 29, 2018

 仕事柄、子育てや家庭での問題に直面されているお父さん、お母さんと話をする機会がよくあります。今回お話しするのは、近所に住む4人家族の男の子についてのお話です。

 この男の子は幼いときは、温厚で明るく思いやりのある子でした。小学校でも先生や友人に恵まれ、のびのびと過ごしていましたが、中学校に入ってから急変しました。いわゆる反抗期というもので、窓ガラスや家具などを壊し、外に出ては大きな声で騒ぐ。叱られると逆上する。近所にお詫びに回られる両親の姿を見かけることもしばしばでした。

 悩み苦しんだ両親は、知人に相談に行かれました。「男の子の鬱憤...

August 29, 2018

 数年前に亡くなった父は典型的な職人タイプで、頑固で曲がったことが大嫌い、真っ正直に生きた人でした。私が子供のころは、間違ったことをすれば、私の友人であろうとも、父は平気で怒鳴りつけたので、私も友人たちもいささか辟易していました。その反面、正直さゆえか面倒見がよく、何かと世話をやいたり、頻繁に声をかけたりもしていたこともあって、友人たちは「怖さはあるけれども人情味のある人」などと言っていたようです。

 優しい父親像が求められる現代では、いないタイプの父親だったと思います。その厳しさゆえに、当時の私は「優しい友だちみたいな父親」に憧れた...

April 9, 2018

 私が小学2、3年のころ、父の友人である中年の男性がときどき家にやって来ました。オジさんは、私を見ると大きな声で「おお、おお、坊、元気だったか」と言いながら、うれしそうな笑顔を見せてくれました。大きな体と髭づらで、一見怖そうでしたが、「おお、おお、坊」と呼ばれると、私はウキウキとうれしい気持ちになったものでした。

 日ごろは人見知りする私も、そのオジさんに限っては、そばに寄り、家族と話をしている横に座っていたり、時には膝に座らせてもらったことを覚えています。オジさんのそばにいるとき、心地よさや安心感のようなものを感じていたのだと思いま...

March 20, 2018

 以前、『ニューモラル』誌で紹介されたお話です。そこには、
 

「中学校の先生が『朝晩、両親に挨拶をしている人は手を挙げて』と生徒に尋ねたところ、数名しか挙手しなかった。『おはよう』『おやすみなさい』といった当たり前の挨拶を交わさない家族が増えてきているのだろうか」
 

とありました。

 家族はもっとも身近な存在です。しかし、身近で気心が知れているがゆえに、時に心と心のコミュニケーションが不足してしまうことがあります。

「お母さん、ただいま」。
 

 小学生の子供が元気よく帰ってきました。でもお母さんは知らん顔。
 

「お母さん、あのね」。子供...

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