December 9, 2019

 家庭内で起きた事件がメディアで取り上げられるたび、壊れてしまった家庭ももともとは笑顔があふれる夫婦から始まったのであろうし、子供が誕生したことで喜びに包まれた瞬間もあっただろうに……と、その風景が浮かんできて、悲しさが心に広がります。どこか廃墟と化した遊園地を見るような気がして、やるせない気持ちになります。

 家庭の中の明るさは、夫婦の仲の良さ、笑顔の多さに投影されたものと感じます。夫婦仲が悪く笑顔がなければ、どうしても家の中は明るくならないし、安心が生まれません。さらに言えば、よくも悪くも、子供は両親の姿を見ているので、その後ろ姿...

November 28, 2019

 本年も残りあとわずかとなりました。師走になると、何かと慌ただしくなり、各施設や各家では大掃除が始まります。ところで、私は掃除自体は好きなのですが、この「年の瀬の大掃除」が、どうにも苦手です。

 会社でも仕事納めの前に大掃除を行うのが恒例です。そのときに、何人かのグループごとに動くのですが、そうすると、普段の掃除をほとんどやらないような人が、その時に限って、一生懸命、他の人以上に働き始めてしまうことがあります。そうなると、周囲は計画通りに動けなくなり、その人はその人で、自分だけが一生懸命やっているような感覚になり、他の人がなまけている...

July 19, 2019

 責任感が強く、何事もてきぱきと片付けなければ気が済まない。そういう人は効率重視で、少ない時間で多くの仕事をこなそうとします。それ自体は大変有意義なことですが、中には高効率で動くことを他人にまで強く押し付ける人がいます。

 自分の物差しを「絶対的な基準」と思い込んで、力んでしまう。しかし、そこに注がれるエネルギーは問題を複雑にし、人と人との「和」を損なう力となってしまうこともあるのです。

 自分と違うペースで動く人を許せない――そう考える人が身近にいると、心身ともに負担となり、仕事のパフォーマンスにも影響を与えかねません。

 テニスのダブ...

June 20, 2019

 ある日、私は些細なことで妻と喧嘩をしてしまいました。きっかけは妻から言われた用事を、私が忙しさにかまけてたびたび忘れたことに、妻の堪忍袋の緒がキレたようです。理屈で詰められたうえに過去のことまで引き合いに出されたので、思わず言い返してしまいました。それからしばらくは家庭の中にぎくしゃくとした空気が流れました。

 そんな話を職場の同僚に愚痴ったところ、彼はこんな話をしてくれました。

 彼は就職と共に、大量の本やレコードなどを残して実家から離れることになりました。すると、実家で生活している兄から、何度も「荷物を整理せよ」との通告があったも...

October 29, 2018

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「お金はためて使うもの、心はつかってためるもの」

 誰の言葉かは分かりませんが、小さい頃に親父から、

「お金は無駄遣いせず、必要な額までコツコツとためてから使うもの、反対に心は惜しみなく使うことで、心が豊かになる」

とよく言われました。

「気くばり」とか「気づかい」とか「気を利かせる」など、「気」というものは人間関係を円滑にする上では重要な要素ですが、ときに「気」を使いすぎ、「気疲れ」「気苦労」して長くは続きません。どちらかというと、「気」とは、頭で考えたり、神経をすり減らしたりと、人間の頭の中にあるようです。

 一方、「心をつかう」というこ...

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