
「この人なら信用できる」
4年前のクリスマス、小学校5年生の息子にサッカーシューズをねだられて、スポーツショップ巡りをしたときのことです。 息子がほしかったのは、ユニフォームに合わせた緑か青の靴。ところが売り場にはほとんど並んでいません。足のサイズは24センチで、店頭の靴はあってもサイズが小さいか大...

世の中には二種類の人間がいる
「世の中には二種類の人間がいる」 こういう言い回しを、小説やドラマの中でよく見かけることがあります。これにならって、これからのお話しを表現すると、 世の中には2種類の人間がいる。 「私にわかるように話せ」 という人間と 「私が理解してみせよう」 という人間が――...

察する力
20世紀末のある年末、テレビで「2001年宇宙の旅」が放映されたことがありました。内容にいたく感動した私は、アーサー・C・クラーク著の原作小説を求めて書店に出かけました。 書棚を見ると、私と同様に原作を買いに来た先発者がいたのか、数あるクラークの小説の中で、その本だけが欠品...

お客様に恥をかかせてはいけない
秋ごろだったか、冬服がほしくなり、洋装店を訪れたときのことです。何着か見て回っていると、若い店員から声を掛けられました。そこで、「上着を探しているのですが……」と伝えると、 「あ、アウターですね。今の時期でしたら……」 と商品の説明を話し始めました。そのときになんとなく違和...

着眼大局着手小局
先日高速道路を気分よく走っていると、工事のために車線が合流することに気づくのが遅れ、直前で車線変更し、横を走る車に割り込む形となりました。同乗者からは「危険だよ。気を付けて!」と言われ、大いに反省しましたそんなときに、私は次のような一節を目にしました。...